キュー(きっかけ)とは?音響・照明を動かす合図をやさしく解説
「ここで音、出して」が伝わらず、本番で半拍ずれた場面で
登壇者が話し終えた瞬間にBGMを出したいのに、合図が伝わらず半拍遅れる。たった半拍でも、見ている人には「あれ?」と感じられます。この「いつ動かすか」をそろえる合図が、キュー(きっかけ)です。
キュー(きっかけ)とは?ひとことで言うと
キューとは、音響・照明・映像などを「いま動かす」ための進行上の合図のことです。日本の現場では「きっかけ」とも呼びます。ざっくり言うと、「この瞬間にこれをして」という出すサインです。司会の特定のセリフ、登壇者の動き、映像の切り替わりなどがキューになり、それを合図に音が入り、明かりが変わります。誰が出して、誰が受けるかをそろえておくのが肝心です。

イベント現場ではどこで使う?
キューは、香盤表や進行台本に「きっかけ」として書き込んで使います。「司会が『それでは』と言ったらBGM IN」「映像が暗転したら照明を明転」のように、合図とそれに対する動作をセットで記します。本番では、進行担当がインカムなどで「スタンバイ→ゴー」と声をかけ、各セクションがそれを受けて動きます。
なぜ大事なのか
キューがそろっていると、音・光・映像・人の動きが同じ瞬間に合い、進行が気持ちよく流れます。逆に各自が自分の感覚で動くと、半拍ずれた音や、遅れて変わる明かりが積み重なり、全体が締まりません。キューは、複数の担当を1つのタイミングに束ねるための共通言語です。緊急時のアナウンスや誘導の合図にもなるので、安全面でも役立ちます。
具体例で見る
たとえばオープニングで、「客電が落ちる→映像スタート→映像のロゴが出た瞬間に登壇者を呼び込むナレーション」と段取りを組みます。この「ロゴが出た瞬間」がキューです。事前に「何を合図に・誰が・何をするか」を決め、リハで実際に出してみると、ずれや勘違いが見つかります。合図の出し方(声・手・ライト)は現場や規模で違うので、関わるスタッフと方法を統一しておくのが安全です。
つまり現場では?
キューを決めるということは、「いつ動くか」を各担当の勘から取り出して、全員が同じ合図で動ける形にする作業です。合図を出す人と受ける人をはっきりさせ、リハで合わせておく、と考えると本番が安定します。
知らないとどう困る?
キューがあいまいだと、本番で「今だっけ?」という迷いが各担当に生まれ、音や光のタイミングがばらつきます。1つのずれが次のずれを呼び、進行全体がもたつきます。決め事と合図を共有していないと、トラブル時に立て直すのも難しくなります。
よくある勘違い
- キューは「進行担当だけが分かっていればいい」ものではありません。受ける各担当が同じ理解でいて初めて合います。
- 合図の方法は1つではありません。声・手・インカム・きっかけ用のライトなど、現場に合わせて決め、混在させないことが大切です。
- 「リハで一度やったから大丈夫」とは限りません。きっかけになるセリフや映像が変わったら、キューも合わせて直す前提です。
明日やるならこれ
担当する進行で、音・光・映像が動く場面を1つ選び、「何を合図に・誰が・何をするか」を一文で書き出してみましょう。それを香盤表のきっかけ欄に書き、リハで実際に出してみると、本番でのずれをぐっと減らせます。
ひとことで言うと
キュー(きっかけ)とは、音響・照明・映像などを動かす、進行上の合図のことです。





