香盤表とは?当日の進行を「時間と担当」で1枚にした表

本番中、「次は誰が何をするんだっけ」と確認したくなる日に

開演5分前。頭では分かっているのに、「次の転換、誰が出るんだっけ」と確かめたくなる。これはあなたが雑だからではなく、当日はいくつもの判断が同時に重なるからです。そんなときに静かに頼れるのが香盤表です。

香盤表とは?ひとことで言うと

香盤表(こうばんひょう)は、イベント当日の進行を「時間・出番・きっかけ・担当」ごとに並べた1枚の表です。ざっくり言うと、当日を全員で同じように見るための「共有の地図」です。誰が・いつ・何のきっかけで・何をするかが1行で追えるようにまとめておくと、本番で口頭確認を減らせます。

もともとは舞台や撮影で使われてきた言葉ですが、イベント制作でも当日進行の中心になる紙として広く使われています。

音響・照明・司会のスタッフが壁の横長の表を一緒に見て自分の行を指差す香盤表のイメージ
香盤表は当日を全員で同じように見るための共有の地図

イベント現場ではどこで使う?

香盤表は、リハーサルから本番、撤収まで通して使います。音響さんは音出しのきっかけを、照明さんは明かりが変わる瞬間を、司会は自分の喋り出しと尺を、それぞれ同じ1枚で確認します。打ち合わせで関係者に配るときも、香盤表があると「この行のこと」と指差しで話が進みます。

なぜ大事なのか

香盤表があると、本番で「あと何分まで許容できるか」「次に動くのは誰か」を即答できます。逆に頭の中だけで持っていると、自分が動けなくなった瞬間に現場が止まります。1枚にしておくことで、判断をあなた一人に集中させず、各担当が自分の行を見て自走できる状態をつくれます。

具体例で見る

たとえば「14:00/第1部トーク/登壇者A・B入場/〔音〕BGM IN・〔照〕明転/担当:進行・音響・照明」のように、1行に時間・項目・動き・きっかけ・担当を並べます。これが上から下へ続いていれば、音響さんは自分のきっかけだけを縦に追えば動けます。さらに各セクションの最後に「余白(バッファ)」の行を置いておくと、トークが少し延びても次で吸収できます。

つまり現場では?

香盤表を作るということは、あなたの頭の中にある段取りを、全員が同じ1枚で見られるかたちに翻訳することです。当日を止めないための共有言語をつくる作業、と考えると分かりやすいです。

知らないとどう困る?

香盤表がないと、きっかけや出番のたびに口頭やインカムで確認することになり、本番中にあなたへ質問が集中します。判断が1人に偏ると、対応しきれない瞬間に進行が詰まります。「今どこを進んでいるか」を全員で共有できないことが、当日のいちばんの不安につながります。

よくある勘違い

明日やるならこれ

横長の表に「時間・尺・項目・進行・きっかけ・担当・備考」の見出しだけ置いて、まずは項目(大きな流れ)を縦に並べてみましょう。きっかけや担当の空欄は、リハで埋める前提で構いません。骨組みが立つだけで、当日の見通しはぐっと良くなります。

ひとことで言うと

香盤表とは、当日の進行を時間と担当で1枚にした、現場の共有地図です。

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