仕込みと撤収とは?会場の設営と片付けの作業をやさしく解説
「搬入は何時から入れる?」を毎回ヒヤヒヤしながら聞く日に
会場の利用時間は決まっているのに、設営も片付けも思ったより時間がかかる。終わってから「退館時間ギリギリだった」と冷や汗をかいた経験はありませんか。その時間配分の中心にあるのが、仕込みと撤収です。
仕込みと撤収とは?ひとことで言うと
仕込み(しこみ)は、イベント会場をつくる設営作業のこと。機材の搬入、ステージや音響・照明・装飾のセット、リハーサルまでの準備一式を指します。撤収(てっしゅう)は、終演後に会場を元の状態へ戻す片付け作業のことです。ざっくり言うと、「本番の前後にある、見えない山場」です。

イベント現場ではどこで使う?
仕込みと撤収は、会場の利用時間(搬入から退館まで)を組むときの基準になります。協力会社や会場と「何時に搬入を入れて、何時から仕込み、何時に撤収完了か」を共有するときに必ず出てくる言葉です。香盤表やタイムテーブルの最初と最後にも、この2つを入れておきます。
なぜ大事なのか
仕込みと撤収の時間を読み違えると、本番の準備が間に合わなかったり、退館時間を過ぎて追加費用が発生したりします。逆にここを丁寧に組めると、当日に余裕が生まれ、トラブルが起きても落ち着いて対応できます。本番だけでなく、その前後まで含めて1日を設計するのが現場の段取りです。
具体例で見る
たとえば「9:00 搬入開始/9:00〜11:30 仕込み(音響・照明・装飾)/11:30〜12:30 リハ/13:00 開場/…/17:00 終演/17:00〜18:30 撤収/18:30 退館」のように、仕込みと撤収を両端に置いて1日を組みます。撤収は「終わってから考える」と押しがちなので、終演直後に何を・誰が・どの順で片付けるかを先に決めておくと、最後まで崩れません。
つまり現場では?
仕込みと撤収を組むということは、本番の前後にかかる時間と人手を、先に見積もって押さえておくことです。当日の余裕は、ここの読みの正確さでほぼ決まります。
知らないとどう困る?
仕込みの時間を甘く見ると、リハの時間が削られ、本番に不安を残したまま開場することになります。撤収を軽く見ると、退館時間を超えて会場から追加費用を請求されたり、次の利用者に迷惑がかかったりします。会場ごとに搬入経路や利用ルールが異なるため、必ず会場規定で確認しておきましょう。
よくある勘違い
- 撤収は「片付けるだけだから短くていい」と思われがちですが、疲れと暗さで仕込みより手間取ることもよくあります。
- 仕込み時間に養生(会場や備品を傷つけない保護)の時間が含まれていないと、結局押します。保護の作業も時間に入れておきましょう。
明日やるならこれ
次の案件のタイムテーブルで、いちばん上に「搬入・仕込み」、いちばん下に「撤収・退館」の行を先に置いてみましょう。本番だけでなく前後を含めて1日を眺めると、無理のある時間配分に早く気づけます。
ひとことで言うと
仕込みと撤収とは、本番の前後にある「会場をつくって、戻す」見えない山場です。






